衛生管理者、求む!健康経営マンガ:ねぎま産業(株)第19回


新入社員の受け入れ、請求書の回収、人事評価面談…何かと忙しい年度末。

「働き方を改善したおかげで、例年よりも多くの新入社員が入るぞ!」と、

うれしい悲鳴をあげる会社があった。――その会社の名は、ねぎま産業株式会社。


健康経営がんばるつもりはある、だけどちょっとずれている。そんな働くトリたちの奮闘記。

今回のテーマは「衛生管理者」。


第19回 衛生管理者、求む!


来年度の準備、今年度の精算…年度末は何かと忙しい。

そんな最中、労働基準監督署から監督官の「労基ロボ」が突然調査にやってきた!

しかも、「従業員50人以上で衛生管理者が選任されていない!法令違反だロボ!」だなんて…。


衛生管理者を選任するには、まず衛生管理者のテストに合格しなきゃいけないらしい。

そうはいっても年度末である。業務が忙しすぎて勉強どころじゃない。


「明日やろう」と何度も先延ばしにしていたら、いつの間にか試験前日。

あわてて一夜漬けで試験に挑んだものの、結果はボロボロ。

「まあなんとか受かるっしょ!」なんて、さすがになめてた。


受験資格のある社員全員でチャレンジしたけれど、みんな不合格…。

このままじゃまずい、どうにかして合格者を出さなければ…!


今回は、「衛生管理者」について解説します。


今日の人事労務キーワード:衛生管理者

衛生管理者とは?

労働者の病気を防ぎ、健康を促進する業務を行う担当者です。

衛生管理者は、衛生管理者の免許、または医師、歯科医師、労働衛生コンサルタントなど衛生管理者の資格を持つ人の中から選任されます。

従業員が50人以上の事業場(支社・店舗)で選任をする必要があり、事業場の規模によって必要な人数が異なります。

例)従業員数:衛生管理者数

50人〜200人:1人以上

201~500人:2人以上

501人~1,000人:3人以上

1,001人~2,000人:4人以上

2,001人~3,000人:5人以上

3,001人~:6人以上

基本的に、衛生管理者は専属である必要があります。ですので、他の事業場との兼任はできません。

必要な衛生管理者の人数が発生または増えた場合、その14日以内に新たな衛生管理者を選任し、選任報告書を提出する必要があります。

未選任の場合は労働安全衛生法違反となり、50万円以下の罰金があります。

衛生管理者の選任、すっかり忘れてた…。

衛生管理者の免許にはどういうものがあるの?

衛生管理者の免許には3種類があります。

・衛生工学衛生管理者免許

・第一種衛生管理者免許

・第二種衛生管理者免許

このうち第一種・第二種衛生管理者は、安全衛生技術試験協会が実施する試験に合格することで免許を取得することができます。

衛生管理者の試験は安全衛生技術試験協会で毎月数回実施されています。


第一種衛生管理者免許は、どの業種でも衛生管理者になることができますが、第二種免許は業種によっては衛生管理者になれない場合があります。


衛生管理者の試験は誰でも受けられるわけではなく、労働衛生の実務経験が必要です。

例えば、大学・短大・高専の卒業者は1年以上、高等学校の卒業者は3年以上の実務経験が必要となります。

また、高校を卒業していなくても、実務経験が10年以上ある場合も試験を受けることができます。


▼衛生管理者については、こちらもチェックしてみてください

衛生管理者ってどんな資格?よくある疑問をQAで解説


労働衛生の実務経験が1年以上ある人…うち割と少ないんだよね。

衛生管理者免許試験の合格基準は?

試験は労働衛生・関係法令・労働生理の分野から出題され、合格基準は分野ごとの得点率が40%以上かつ全体の得点率が60%以上となっています。


試験の日程・会場や受験申請については、安全衛生技術試験協会のホームページから確認できます。

試験に合格後は、自分で衛生管理者免許の申請をしなければいけません。衛生管理者を選任するには免許の発行が必要なため、忘れずに行いましょう。

申請に必要な書式は厚生労働省のホームページからダウンロードできます。

次こそは合格するぞ…!(泣)

(by サンポナビ編集部)

マンガ作者プロフィール:とりのささみ。

イラストレーター、デザイナー。

地方から上京しブラック企業に入社、転職に失敗して仕方なくフリーランスをやっている内になんだか楽しくなり、今に至る。ブラックジョークをオブラートに包むイラストが得意。

とりのささみ。 (@torinosashimi) | Twitter  

参考)

厚生労働省「衛生管理者について教えて下さい。」

安全衛生技術試験協会

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▼この記事は「健康経営マンガ:ねぎま産業(株)」の第19回です。

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