健康経営優良法人…?健康経営マンガ:ねぎま産業(株)第18回
「働き方改革、健康経営…。いろんな取り組みをしてきたけれど、もっとステップアップしたい…!表彰とかされたい!!」ともくろみつつも、鳴かず飛ばずの会社があった。
――その会社の名は、ねぎま産業株式会社。
健康経営がんばるつもりはある、だけどちょっとずれている。そんな働くトリたちの奮闘記。
今回のテーマは「健康経営優良法人」。
第18回 健康経営優良法人…?
2018年の年の瀬。年末調整や働き方改革法施行に備えた準備で何かと忙しかったあの時期―。
「健康経営優良法人取ってよ、申請は12月中によろしく」と、ペンギン上司から急に書類を渡された。
ちょっとイラっとしながら、渡された用紙に記入して何とか郵送したんだけど…。
事務局の人から、うちは中小規模部門だから「申請には『健康宣言』事業への参加が必要」って言われちゃったよ。
っていうか、よく見たら締め切り11月って書いてあるし…!あの上司…!!!
誰か助けてくれぇぇ…!!
***
あらら、困難の連続でニワトリさんの心が折れてしまいそうですね…。
「健康経営優良法人」はどんなものなのか?そして、突如現れた「健康宣言」とはいったい。
ねぎま産業が健康経営優良法人を取得するには、いったいどうすればいいのでしょうか!?
(―RPG風ナレーション―)
今日の人事労務キーワード:健康経営優良法人認定制度
健康経営優良法人認定制度とは?
健康経営優良法人認定制度は、優れた健康経営に取り組む法人を表彰する制度です。2017年2月に、初回の「健康経営優良法人2017」が認定されました。
認定は企業規模により、大規模法人部門(愛称:ホワイト500)と中小規模部門の2部門に分かれています。
健康経営優良法人2019では、大規模法人部門に821法人、中小規模法人部門に2503法人が認定されました。
▼「ホワイト500」の由来は?
へぇ~!最近できた制度なんだね。
どうやったら取得できるの?認定までの流れ
では、実際に健康経営優良法人を取得するためにはどうすればいいのでしょうか。大規模法人、中小規模それぞれの部門について解説します。
大規模法人部門の場合は、まず経済産業省の「健康経営度調査」に回答します。
健康経営度が50%で、かつ認定基準を満たす場合、健康経営優良法人の申請資格を得ることができます。
中小規模部門は、まず、加入する保険者が実施する「健康宣言」事業に参加する必要があります。
この「健康宣言」事業ですが、保険者や地域によって、参加するだけでよい、参加だけでなく認定を受ける必要があるなど申請条件が異なります。
そうだったのか。ニワトリには悪いことしたな…。
「健康宣言」事業の進め方~東京都「健康企業宣言」の場合~
中小企業部門で必須の「健康宣言」事業。いったいどのようなものなのでしょうか。
例えば、全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部の「健康企業宣言」の認定の流れはこのようになります。
① 「健康企業宣言チェックシート」で職場の課題を洗い出す
② 応募用紙に必要事項を記入し、FAXで提出
③ 送られてきた宣言の証を社内に掲示し、取り組みを開始
④ 6カ月以上取り組みを行う
⑤ 宣言の証の交付日から1年以内に「実施結果レポート」を提出
⑥ ⑤の合計点数が80点以上の場合、「健康優良企業 銀の認定証」が発行される
協会けんぽ東京支部の場合、この「銀の認定」を取得して初めて健康経営優良法人認定制度へ申請することができます。
健康経営優良法人の申請条件は保険者や地域で異なるため、事前に申請条件とスケジュールを確認しましょう。計画的に準備を進めないと締め切りに間に合わず、申請は1年後…ということにもなりかねません。
▼健康経営優良法人について、こちらの記事もあわせてチェック!
次回の申請に向けて、まずは健康宣言をがんばるぞ!
(by サンポナビ編集部)
マンガ作者プロフィール:とりのささみ。
イラストレーター、デザイナー。
地方から上京しブラック企業に入社、転職に失敗して仕方なくフリーランスをやっている内になんだか楽しくなり、今に至る。ブラックジョークをオブラートに包むイラストが得意。
とりのささみ。 (@torinosashimi) | Twitter
参考)
全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部「『健康企業宣言』募集中!」
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「働く」と「健康」がマンガでわかる!
▼この記事は「健康経営マンガ:ねぎま産業(株)」の第18回です。
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