イケてる福利厚生って? 健康経営マンガ:ねぎま産業(株)第6回
4月になり、新年度を迎えて心機一転。いろいろと新しいことをやってみたくなるタイミング。
「弊社もイケてる福利厚生を導入して、イケてる会社になろう!」
そんな思いがあふれる、会社があった。ーーその会社の名は、ねぎま産業株式会社。
今回のテーマは「福利厚生制度」。
今回は、いったいどんな福利厚生を導入したのだろうか?
第6回 イケてる福利厚生
こんにちは。サンポナビ編集部です。
福利厚生としてお昼寝制度をはじめた、ねぎま産業株式会社。
ずいぶんとトップダウンでの決定でしたね。
こんにちは。上司のペンギンです。
社員の睡眠不足は、仕事の生産性を下げる要因のひとつですからね。
部下のことを思い「会社としても睡眠改善対策をとらねば…!」と即決しました。
部下として、その気持ちはありがたいですが、完全に気持ちが空回りしてる感じがします。
自作の歌をカセットテープに録音して、彼女にプレゼントしていたタイプですか?
なんでわかった。
やっぱり…!
カセットテープというところに時代を感じます。同世代ですね。
カセットテープ世代と、「巻き戻し」って何を巻いてるの?って言う世代とでは、求めてるものにもギャップがあるかと。
新しい福利厚生を導入する際は、まずは社員の意見を聞いて欲しいです。
そうですね。あ、ちなみに巻いているのは磁気テープですよ。
どんな福利厚生制度があったら嬉しいか、という社内ヒアリングをしてはいかがですか?
満足度の高い福利厚生制度は、社員のモチベーション、エンゲージメントを高めるのにも有効だと思いますよ。
はい。まさにそれを狙っていました…。
お昼寝制度を取り入れている会社では、社員に好評だという話もネットで見たんですよ。
そうですけど、よくあるお昼寝制度って、こう…もっと…
おしゃれなチェアとかで(弊社→お布団)
暗めの仮眠スペースで(弊社→畳)
リラックスできる音楽とか流して(弊社→上司のポエム)
やるもんなんじゃないでしょうか。
ウチはウチ、ヨソはヨソ、だ。
これからの時代、福利厚生にもオリジナリティを出していかないとな。
THE 福利厚生 格差時代!
(転職するか…?)
今日の人事労務キーワード:福利厚生制度
福利厚生制度とは
福利厚生制度とは、会社が社員やその家族の健康や生活の福祉向上のために行う、さまざまな制度や施策のことです。
大きく分けて、「法定福利」と「法定外福利」の2種類があります。
①法定福利
法律によって会社に義務づけられている福利厚生制度を指します。
具体的には以下のものです。
・健康保険、介護保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険などの「社会保険料」の負担
・通勤や仕事中のケガなどに対して休業を補償する「労働基準法上の休業補償」
・子ども・子育て拠出金の負担
②法定外福利
法律で義務づけられた法定福利以外に、会社が任意で提供する福利厚生サービスのことです。
提供されるサービスは、社宅の提供、住宅費の補助、育児支援、レクリエーション費、特別休暇など会社によってさまざまです。
「今回の”お昼寝制度”は、法定外福利に当たるんだな。」
ちなみに、厚生労働省が発表している平成28年「就労条件総合調査」では、常用労働者1人1か月平均の法定外福利費の内訳の割合をみると「住居に関する費用」47.3%、「医療保健に関する 費用」13.4%、「食事に関する費用」9.4%などとなっています。
ユニークな福利厚生制度がある会社
編集部が見つけた、ユニークな福利厚生制度(法定外福利)がある会社をいくつかご紹介します。
株式会社サイバーエージェント:macalonパッケージ
女性が出産・育児を経ても働き続けられる職場環境の向上を目指して8つの制度をパッケージ化した福利厚生制度。月に1回女性が体調管理のために取得できる「エフ休」、不妊治療中の女性社員を対象とした「妊活休暇」やカウンセリングを受けられる「妊活コンシェル」などがあります。
サイボウズ株式会社:育自分休暇制度
35歳以下で、転職や留学等、環境を変えて自分を成長させるために退職する人が対象の制度。最長6年間は復職が可能です。
株式会社メルカリ:プライベート活動の支援
プライベート支援の一環として、恋愛・婚活マッチングサービスの有料プランを社員は無料で利用できます。
「婚活支援…!使いたい…。転職するか。」
会社の個性が現れる、福利厚生制度。あなたの会社にはどんな制度がありますか?
(by サンポナビ編集部)
マンガ作者プロフィール:とりのささみ。
イラストレーター、デザイナー。
地方から上京しブラック企業に入社、転職に失敗して仕方なくフリーランスをやっている内になんだか楽しくなり、今に至る。ブラックジョークをオブラートに包むイラストが得意。
とりのささみ。 (@torinosashimi) | Twitter
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▼この記事は「健康経営マンガ:ねぎま産業(株)」の第6回です
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