\導入数1,700件超!/エムステージの産業保健サービス

流行語・死語で読み解くニッポンの働き方 第2回 〜1980年代後半・働いたら報われたバブル時代〜


1986年から日本は、いわゆる“平成景気”と呼ばれた好景気に。企業は事業をどんどん拡大し、それに伴って学歴を問わず大量に採用、就職は売り手市場でした。1986年に男女雇用機会均等が施行され、女性の働き方もいわゆる“コピーとり”“お茶汲み”のような雑務は減り、キャリアアップを目指し第一線で活躍する人も出てきました。

地価も株価も上昇、働けば働いただけ稼げたバブル時代に人々はどんな働き方をしていたのでしょうか。平成生まれのRちゃんミスターJに聞きました。


この記事は連載の第2回目です。

【第1回】1980年代前半・モーレツ企業戦士が24時間戦っていた時代 

【第2回】1980年代後半・働いたら報われたバブル時代

【第3回】1990年代・バブル崩壊失われた20年

【第4回】2000年代・過労死対策はじめ

【第5回】2010年代:本気で働き方改革時代


<登場人物プロフィール>

ミスターJ:1958年生まれ(60歳)。私立大学を卒業後1980年広告代理店入社。現在個人事務所を経営。結婚3回、趣味はゴルフ。


Rちゃん:1990年生まれ(27歳)。美容系、飲食系など職を転々としつつ将来のために闇雲に資格を集めている。趣味は心霊スポットめぐり。


浮かれて働く、バブル時代

(私って、お立ち台でこそ輝くタイプなのよね)

Rちゃん:

ついにバブル!花金ディスコ平野ノラ!リアルバブル世代の話、すごく興味ある!

1万円札でタクシーとめるって話、ホント?!

ちなみに1980年代後半ってこんな時代

1985年:おニャン子クラブ人気。
1986年:「写ルンです」大ヒット。
1987年:花金はディスコへ。
1988年:オバタリアン登場。渋カジブーム。
1989年:昭和から平成に。消費税導入。


ミスターJ:

タクシーの話、ギロッポンあたりではよく見かけたな…。今思えば株価や地価の上昇ぶりは異様、でもそんな浮かれた世の中を楽しんでいた気がするね

収入も多かった!特にボーナス。接待費も湯水のように使って…。オレがいたマスコミ業界は本当にバブリーだったよ。ヤンエグって呼ばれる奴らもいたね。


Rちゃん:

いい時代だねー。(ヤンエグってなんだろ…)

羽振りがいい話はよく聞くけど、働き方はどんな感じだったの


ミスターJ:

まさに、バリバリ働いてしっかり稼ぐを実体験として知っているのがこの世代。今と大きく違うのは、残業代が全額支給されたこと。残業月100時間なんてザラだったよね。

今、働き方改革で残業規制の話題があるけれど、正直バブルおやじとしては「オレが若いころはもっと働いた!」と言いたくなるよね。


Rちゃん:

いやいや、時代が違うでしょ。IT化前でのんびりやってた100時間と、今の100時間一緒にしないでよ。


ミスターJ:

平成世代からの厳しい指摘だな…。まあ、仕事中のスピード感は、あの頃と今じゃだいぶ違うだろうな。ただ、「とにかくよく働いてた」って感覚はやっぱりあるよ。

オレたちの先輩は日本の高度成長の礎を作ったいわゆる「企業戦士」。一丸となって会社のために働く、朝礼で社歌を歌い、社訓を唱和し、スーツには社章。今で言う「社畜」だね。

今と違ったのはそれが報われてたこと。働いたら働いた分給料に還元される。欲しい車が買えて、高級マンションに住める。こうなると「ちょっとしんどいから休もうかな」とはいかなくなるよね。気づかないうちに心と身体のバランスが保てなくなっていたんだな…。


「よく働きよく遊ぶ=かっこいい」の裏で

(少しずつ、崩れていくバランス…)


Rちゃん:

で、バリバリ働いた結果が、過労死…?


ミスターJ:

過労死という言葉は1980年代の前半から出てきたようだね。やがて日本の過労死問題は国際的にも認知され、「Karoshi」として報道されるまでになった。


Rちゃん:

会社はどんな対策をとってたの?今でさえ、勤務時間や残業時間を減らすのは大変なことなのに…。


ミスターJ:

過労死への関心は高まっていたけど、会社が積極的に動いたという話は聞いたことがないな

弁護士や専門家、医師などによる相談窓口「過労死110番」が大阪に開設されたのが1988年。遺族は労災認定を訴えても認められることはほとんどなかったようだよ。家族が「過労死110番」に相談することになる前に、過労死寸前の本人を助ける術がなかった思う。

平成29年度版「過労死等防止対策白書」によると、従業員のメンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は約6割。その内容は「相談体制の整備」「労働者・管理監督者への教育研修」とある。今の若い人たちには当たり前の話かもしれないけれど、メンタルヘルスケアなんていう言葉はもちろん相談する相手だっていなかった


Rちゃん:

よく働きよく遊ぶ=かっこいい」だったわけね。


ミスターJ:

そう、でもそれもバブルが崩壊する前までの話…。

1991年3月にバブルが崩壊し、世界が変わった。働き方も遊び方も、今までのようにはいかなくなった。1986年ごろから1990年まで有効求人倍率・新規求人倍率が急激に伸びていたのが、1990年を境に大幅に減少。就職氷河期、非正規雇用の増加、時代は一気に変わっていったんだ。


Rちゃん:

わー。それがいわゆる「失われた20年」の幕開けってわけだね。次回は、辛い話になりそう…。


つづけて読みたい

▼流行語・死語で読み解くニッポンの働き方、次回は1990年代です!

【第3回】1990年代・バブル崩壊失われた20年


あわせて読みたい

▼第1回目をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

【第1回】1980年代前半・モーレツ企業戦士が24時間戦っていた時代 


(参考データ)
平成29年度版「過労死等防止対策白書(厚生労働省)」
平成23年度版「労働経済の分析(厚生労働省)」

イラスト/とりのささみ。 (@torinosashimi)  ・ 文/ふるたゆうこ


\導入数1,700件超!/エムステージの産業保健サービス

関連記事


ロスジェネ世代の働き方座談会 流行語・死語で読み解くニッポンの働き方 <番外編>

「ロスジェネ世代は報われない世代なの?」 就職氷河期、ブラック企業、恐ろしいバブル先輩。アラフォーまでがむしゃらに働いて、気づけば会社では煙たがられる存在に…!?同じ時代に働く者同士、座談会で語り合いました。

流行語・死語で読み解くニッポンの働き方 第5回 〜2010年代・本気で働き方改革時代〜

流行語、死語を追うことで、日本の働き方の変遷を学ぶ連載。第5回目は「2010年代・本気で働き方改革時代」人生100年時代、これからの働き方とは?

流行語・死語で読み解くニッポンの働き方 第4回 〜2000年代・過労死対策はじめ〜

流行語、死語を追うことで、日本の働き方の変遷を学ぶ連載。第4回目は「2000年代・過労死対策はじめ」 バブル崩壊後の長期にわたる不況の中、会社と働く人の関係はどう変わっていったのか?

▼法令対応のサービスをご提供可能です!まずはお問い合わせください▼

◆TOP5◆

いま最も読まれている記事


【まとめ】前日からのNG行為は?健康診断「食事・お酒・タバコ」のルール

‐2021年7月21日最終更新:健康診断の前日から、食事・お酒・タバコなどについていくつかのルールがあります。「なぜダメなのか」「何時間前までならOKなのか」などについて編集部が調べ、まとめてみました。

【2021年】健康診断ってどんな種類があるの?費用は?実施前のよくある疑問を解説!

2021年4月23日最終更新-「新型コロナウイルス、健康診断の受診延期は可能?」健診の内容、対象者、費用についてなど、会社の健康診断を実施する際の「よくある疑問」を解説します。

専門医解説:「眠れないまま朝…」原因はストレス?睡眠障害6つのタイプと改善法

睡眠障害の治療に幅広く取り組み、睡眠に悩む多くの患者の治療に当たる林田健一先生が「眠れない」の原因とその改善策について解説します。

【2021年版】衛生管理者ってどんな資格?よくある10の疑問のQ&A

2021年7月8日最終更新-衛生管理者って、どんな人が、何をする資格なの?衛生管理者の資格について、よくある10の疑問にお答えします!

〈2021年版〉衛生委員会のテーマ・議題サンプル1年分とNG例を紹介!

2021月3月10日最終更新‐衛生委員会のテーマ、規定、議事録についてなど、衛生委員会の運営をスタートする際の「よくある疑問」を解説します。

\企業のメンタルヘルス対策なら/
▼エムステージの産業保健サポート▼

◆TOP5◆

ダウンロード数の多い資料




\従業員50人以上の事業所なら/
▼労働安全衛生法への対応必要▼

 

\無料でダウンロード!/
▼産業保健のお役立ち資料▼