日本人は休みベタ? 数字で見る「休み方」
「今年の夏休みはどこに行こう?」
「夏休みに有給休暇をくっつけて、XX日休めるかな?」
この時期、そろそろ夏休みの予定を考え出す方も多いのではないでしょうか。
「でも、職場に迷惑かかるから、長期は休みづらい…」という声も聞こえてきそうです。
みなさんの職場は、休みやすい環境ですか? 今回は、私たちの「休み方」について数字で見ていきましょう。
半分しか使われない有給休暇
欧米諸国に比べて、低いと言われている日本の有給休暇消化率。
データで見てみると、昭和55年から最新の平成29年まで、50%前後であまり変化がありません。休める日数の半分しか休めていないことになります。
一方で、「休める日」そのものは少しずつ増えてきているのです。
週休1日から週休2日、そして3日の時代へ
今では当たり前になっている週休2日制は、昭和40年に松下幸之助の号令のもと、松下電器産業(現・パナソニック)が始めました。それまでは、労働基準法で定められている「毎週少なくとも1日の休日」が一般的だったので、当時としては画期的な取り組みだったのです。
週休2日制は、その後一般企業に徐々に定着し、平成4年にはついに官公庁に導入されるまでになりました。
最近では、週休3日制を取り入れる企業も出てきていますね。
海、山、次は…?増え続ける祝日
そして、祝日も少しずつ増えています。
昭和23年に、国民の祝日に関する法律が施行され、祝日が9日設定されました。
その後、祝日は増え続け、平成26年の「山の日」制定で合計16日に。
次に祝日になるのは、何の日でしょう…?!
他の国はいつ休んでる?
他の国では、祝日は何日くらいあるのでしょうか?欧米諸国の祝日数と比べてみました。
これを見ると、日本の祝日は欧米諸国と比べると多いことがわかります。
有給休暇の取得率の低さが注目されがちですが、「休める日」そのものは、それほど少ないわけではなさそうです。
会社として一斉にお休みになる日と、自発的に取る有給休暇を組み合わせて、上手にリフレッシュできるといいですね。
みなさん、次のお休みは、何をしますか?
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イラスト/とりのささみ。 (@torinosashimi) ・ 文/サンポナビ編集部
参考)
国民の祝日について - 内閣府
国民の祝日に関する法律 - e-Gov
世界の祝祭日 - JETRO
年次有給休暇|早わかり グラフでみる長期労働統計 - 労働政策研究・研修機構
年次有給休暇 - 厚生労働省(Excelがダウンロードされます)
週5日制を実施 1965年(昭和40年)- パナソニック株式会社
(※英国の祝日数はイングランド・ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの平均値)