健康診断当日の朝食・タバコはOK?飲酒は何時間前まで?前日・当日NGまとめ
健康診断の前日と当日には、食事や喫煙などに関するルールがあります。
「前日の夜、何時までだったら食べてもいいの?」
「前日でも、ちょっとならお酒は飲んでいいの?」
「当日の朝食は食べてもいいの?」
といったルールについてSanpo Naviの編集部が調べ、まとめてみましたので、ぜひご参考にしてください!
※本記事はあくまで一般的な健康診断のルールを紹介しているものですので、詳細については受診する健診機関に問い合わせ、確認してください。
目次[非表示]
健康診断前日の「食事」に関する2つのルール
ルール①:健康診断前日の夕食は「21時頃までに」「脂っこい食事はNG」
健康診断は、空腹時に各種の検査を行うことが指定されていますので、前日の夕食は遅くとも21時頃までに済ませましょう。
そして、前日の21時以降は絶食することが基本となります(特に、翌日の午前中に健康診断がある場合)。
また、たとえ21時より前の食事であっても、翌日には健康診断を控えているわけですから、消化に悪い食べ物や脂肪分の多い物、甘い物を食べることは控えてください。
ルール②:健康診断前日の夕食で避けるべき食べ物(食事のNG例)
健康診断の前日、夕食に食べる物にも注意が必要です。実際に健診機関では、前日の夕食に「なるべく消化に良いもの」を食べるよう指定していることが多いです。
その理由は、健康診断前日の夕食に脂っこいものや甘いものを食べてしまうことで、血糖値や中性脂肪の結果に影響するおそれがあるからです。
正しい検査結果を得るためにも、健康診断前日の食事には注意しましょう。
●健康診断前日の夕食で避けるべき食べ物の例
- 天ぷら、とんかつなどの揚げ物
- こってりしたラーメン
- 焼き肉
- ケーキ、生クリーム、チョコレート
- その他、脂質、糖質の多い食べ物 など
■ 健康診断前日と当日の行動を説明した動画もございます■
健康診断前日の「お酒(飲酒)」に関する2つのルール
ルール①:健康診断の前日、お酒・アルコール類の飲酒は禁止
健康診断の前日、検診機関からお酒を飲むことを禁じられているケースが多いはずです。
そもそも「なぜ、健康診断の前日にお酒を飲むことがダメなの?」と考える方もいると思いますが、健康診断の前日から飲酒を控えるべき理由は、健康診断の結果(数値)に悪い影響が出る恐れがあるからです。
例えば、健康診断の前日の夜にお酒を飲んだ場合ですが、血中のアルコール濃度が高い状態で健康診断を受けることで、血糖や尿酸等の結果に影響があらわれ、正確な検査結果が得られない可能性があります。
こうした理由から、健康診断の前日にお酒を飲むことが禁止されているのです。
ルール②:健康診断の前日は「何時間前であっても」飲酒はNG
繰り返しになりますが、多くの健診機関が健康診断前日の「禁酒」を指定しています。
その理由についても前述した通りですが、お酒を好きな方や、健康診断の前日に飲み会を控えているであれば「何時間前までならお酒を飲んでも大丈夫?」というのも気になるところです。
結論からいうと、健康診断前日の飲酒は、何時間前であってもダメということが多くの健診機関で基本的なルールになります。
ちなみに、アルコール健康医学協会によれば、血中アルコール濃度が低下するまでにかかる時間は、350mlの缶ビールであれば3時間程度掛かるとされています(※)。
しかし、血中アルコール濃度の変化については個人差がありますし、お酒を飲んだ日は原則的に自動車の運転が禁じられていることを考慮すると「何時間前までならOK」といったことではなく、健康診断の前日にお酒を飲むことは控えることが無難です。
なお、健康診断前日(21時以降)でも、水分の摂取は可とされていることが多いですので、のどが渇く場合には水を飲むようにしてください。
※出典:公益社団法人 アルコール健康医学協会「お酒と健康 飲酒運転防止」
「ルールを守れなかった……」「お酒を飲んでしまった……」場合には、検診機関へ正直に申し出ることをお勧めします。
また、各種のルールを守れなかった状態で受けた健康診断であれば、その結果に関することも気になりますよね。
以下の記事では「健康診断の結果は会社の誰かに見られるの?」というテーマを解説していますので、こちらもチェックしておきましょう。
■「健康診断の結果」に関する記事■
健康診断当日の「朝食」と「タバコ」に関するルール
ルール①:健康診断当日の「朝食」は食べても良い?
健康診断の当日、朝食を食べて良いかどうかは、健診を行う時間が午前か午後かで分かれることが多いです。
これは、胃の中に消化されていない食べ物が残っていることで、胃部エックス線撮影の際に正確な検査が出来なくなってしまうからです。
胃の中に内容物があることで、朝食が異物としてエックス線に映ってしまうため、朝食を食べない状態で検査を受ける必要があります。
●健康診断が午前の場合:当日の朝食はNG
健康診断が午前中の場合、基本的に朝食を食べることはできません。
コップ1杯程度の水であれば摂取可能の場合もありますが、ガムやアメも禁じられています。
胃液が出ることで、正確な検査が出来なくなることがあるからです。
●健康診断が午後の場合:当日の朝食は「要確認」
健診機関のルールによりますが、検査のおよそ8時間前までであれば朝食を食べても良いとされていることもあります。
ただし、その際にもおかゆなど消化の良い物を食べることが指定されることが多いのですが、朝食を食べて良いかどうかについては、健診機関へ確認しておくことをお勧めします。
なお、健康診断当日の朝食では、以下の食べ物を避けるようにしましょう。
●健康診断 当日の朝食で避けるべき食べ物の例
- マーガリン、バター
- 牛乳
- チーズ
- 砂糖入りのコーヒー
- 果肉入りのフルーツジュース など
ルール②:健康診断の前日・当日にタバコの喫煙はNG
健康診断の前日にはタバコを吸わないことが推奨されていますし、健康診断当日の検査前ももちろん喫煙はNGです。
その理由は、健康診断の前に喫煙することで、血圧が上がることや、血液検査、心電図検査に影響を及ぼす可能性があるからです。
よって、例えば健康診断の直前などのタイミングで、我慢できずに喫煙してしまった場合は、検診機関へその旨を伝えることをお勧めします。
健康診断前日と当日の「NG行為」まとめ
まとめ:健康診断の前日・当日に控えるべき行為と注意点
最後に、健康診断の前日と当日にNGとされている行為については、主に以下のものが挙げられますので、十分に注意しましょう。
- 健康診断の前日の夕食は、脂っこい食べ物を避ける
- 健康診断前日は、21時頃までに夕食を済ませる
- 健康診断の前日はお酒を飲まない
- 翌日に健康診断を控えているなら、基本的に飲酒はNG
- 健康診断の前日から当日はタバコを吸わない。禁煙する
- (健康診断が午前の場合など)健康診断の前は朝食を食べない
- (健康診断が午後の場合など)健康診断の当日は、検査の8時間前までに朝食を済ませ、消化の悪いものは食べない
※一般的な健康診断のルールを紹介しているものですので、詳細については受診する健診機関に問い合わせ、必ず確認してください。
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以上、健康診断の「前日と当日」のルールと注意事項について紹介しました。
健康診断の結果は、基本となる健康の情報ですので、ぜひ正確な結果を得られるようにしてください。
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