【たった6秒のパワハラ対策】アンガーマネジメントを職場で実践する方法

職場でついつい怒りを吐き出してしまい、後悔することはありませんか?

怒りの状態でいると、自分では「指導」のつもりでいても、パワハラと捉えられてしまうおそれがあるのです。

2020年にはいわゆる「パワハラ防止法」がはじまることで、企業から注目を集めている「アンガーマネジメント」。

仕事で発生する「怒り」のメカニズムとその対策について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.「アンガーマネジメント」はパワハラ対策・予防にも効果がある
    1. 1.1.「アンガーマネジメント」とは何か?~「怒りをマネジメントする」ことのメリット
    2. 1.2.「職場の人間関係」が社会問題化している
  2. 2.「怒り」について知ることがアンガーマネジメントの第一歩になる
    1. 2.1.人はどのようなことに怒りを感じるのか
    2. 2.2.「完璧主義」な人ほど怒りやすい傾向がある?
  3. 3.「ムカッときたら6秒待つ」アンガーマネジメントの実践方法
    1. 3.1.アンガーマネジメント「6秒」の法則。怒りのピークタイムをやり過ごす
    2. 3.2.「怒り日記」をつけることも効果的な方法
    3. 3.3.産業保健からはどのようなアプローチをするべきか

「アンガーマネジメント」はパワハラ対策・予防にも効果がある

「アンガーマネジメント」とは何か?~「怒りをマネジメントする」ことのメリット

アンガーマネジメントとは、自分の中にある「怒り(anger)」をマネジメント(抑制・予防)するための心理療法プログラムことです。

2020年4月にはいわゆる「パワハラ防止法」がスタートし、リスクマネジメントの観点からも、アンガーマネジメントは大きな注目を集めています。

アンガーマネジメントを取り入れる大きなメリットは、職場の円滑なコミュニケーションの実現による生産性の向上や離職の低下です。

「怒らなければよかった」と後悔することのないように、今すぐ実践できるアンガーマネジメントについて知っておきましょう。


「職場の人間関係」が社会問題化している

東京産業労働局の調べによれば、2018年度の相談件数でもっとも多かった内容は〈人間関係〉で、中でも「職場の嫌がらせ」に関するものが9,631件(※1)ありました。

そして、厚労省が発表した2018年の精神障害の労災補償状況を見てみると、1,820件(※2)の請求があり、年々増加の傾向にあります。

もし、パワハラが原因で労災が発生したり、従業員から会社が訴えられてしまったら…企業は大きなダメージを負うことになってしまいます。

2020年6月には、いわゆる「パワハラ防止法」もはじまりますので職場の「怒り問題」へ適切に対応していきましょう。

※1 出典:東京産業労働局「労働相談及びあっせんの概要(平成30年度)」冊子より

※2 出典:厚生労働省「平成30年度「過労死等の労災補償状況」を公表します」


■よく読まれている関連記事■

  中小企業も対象に!「パワハラ防止法」義務内容・罰則・就業規則のポイント -2021年8月19日最終更新:2022年4月「パワハラ防止法」が中小企業も対象になります。本記事では経営者・人事担当者が知っておきたいパワハラの定義や法律に対応するための実務ポイントを解説しています。 エムステージ 産業保健サポート



「怒り」について知ることがアンガーマネジメントの第一歩になる

人はどのようなことに怒りを感じるのか

「いらいらする」「怒りっぽい」状態とは、物事が自分の思い通りにいかないときに、こころの中に生じる不快感のことを指します(※3)

その要因となるものは、不安や不満など、さまざまな感情があるでしょう。

そして「怒りを覚える」メカニズムは、自分にとってコントロールが「可能」か「不可能」かによって分かれており、コントロール可能でありそうな事象ほど「怒り」が発生し、強い怒りを感じると言われています(※4)

例えば「地球温暖化」よりも「歩きスマホ」に怒りが湧くのはそのような理由からなのです。

自分が怒ることで「変えられそう」「コントロール出来そう」なものに対して、怒りの感情が湧くことを知っておきましょう。

※3 出典:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス総合サイト」

※4 出典:北海道勤労者安全衛生センター「安全・衛生じゃーなる(第110号)」


「完璧主義」な人ほど怒りやすい傾向がある?

怒りの原因は数多く存在しますが、怒りやすい人とそうでない人がいるのは確かです。

怒りやすい人は「完全主義」と言い換えることもできるかもしれません。

他人の行動や言動に対し「許せない」「理解できない」と感じてしまうタイプの方ほど、その傾向があると言えます。

また、仕事では「これくらいいいだろう」という判断が常に求められますが、その「これくらい」という尺度は人それぞれです。

その尺度の違いから「怒り」が発生し、職場はストレスの要因で満ちあふれています。人の行動が許容できない方は次で説明する実践方法を試してみて、ハラスメントに発展してしまわないようにしましょう。


「ムカッときたら6秒待つ」アンガーマネジメントの実践方法

アンガーマネジメント「6秒」の法則。怒りのピークタイムをやり過ごす

怒りを爆発させてしまうことで「失うもの」を理解していたとしても、とっさに湧いた怒りの感情を落ち着けることは難しいと思います。

そこで、アンガーマネジメントを手軽に実践する方法は「怒りを感じた時、6秒数える」ことだと言われています(※5)。

その理由として「怒り」のピークは6秒だと言われており、この6秒間をやり過ごすことで、怒りを抑えることができるということ。

職場でもし「ムカッと」きたら、まずは6秒待つことを実践してみてはいかがでしょうか。その際、6秒を数える時はゆっくり深呼吸をすることも効果的です。また、怒りを覚えたら「その場を離れる」という行動も効果があるようです。

※5 出典:労働開発研究会「労働法学研究会報(第2585号)」


怒り日記」をつけることも効果的な方

アンガーマネジメントとして効果のある方法の2つ目は「怒ったことについて日記を書くこと」です。

日記をつけていくことで、怒りの種類や小ささ、自分がどのような出来事に怒りを感じやすいか、といった傾向を客観的に見ることが可能になります。

その際「自分の言い分は本当に正しいのか?」といった観点でも見直してみることも効果的でしょう。


産業保健からはどのようなアプローチをするべきか

産業保健や人事担当からは、ストレスチェックを通じて職場のストレス状態をしっかり把握しておくことが必要です。

その際、職場のモチベーション・人間関係の情報が集められる「80項目版」のストレスチェック調査票などを活用することも効果的でしょう。

また、職場の人間関係も衛生委員会で共有しておくことや、必要に応じて産業医の衛生講話を通じてストレスに対する理解を深めることも大切です。


■よく読まれている関連記事■

  2020年6月から義務!ハラスメント「相談窓口」の社内設置と運用の要点まとめ 2020年6月に施行された「パワハラ防止法」では、企業に「ハラスメント相談窓口」を設置し、ハラスメントに関する相談に対応する義務を課しています。相談窓口設置と運用のポイントを確認しておきましょう。 エムステージ 産業保健サポート
  【2021年】ご存知?新設された「パワハラ労災」認定基準&具体的事例を解説 2020年6月「パワハラ」が労災認定基準に追加されました。認定基準の解説と、人事が注意すべき点それぞれのポイントを紹介しています。 エムステージ 産業保健サポート


​​​​​​​

サンポナビ編集部

サンポナビ編集部

企業の産業保健を応援する『サンポナビ』編集部です。産業医サポートサービスを提供している株式会社エムステージが運営しています。 産業医をお探しの企業様、ストレスチェック後の高ストレス者面接でお困りの企業様は、ぜひお問い合わせボタンからご相談ください。

\導入数1,700件超!/エムステージの産業保健サービス

◇産業医紹介/選任後サポートはエムステージにお任せください【従業員50人以上の事業所必須】 ◇

サービス料金 初期費用0円&月額3万円~【業界最安値水準】

2か月に1回・60分の業務頻度で月額3万円のプランからご検討可能です。実際の月額費用は、業務時間・業務頻度・候補産業医の経験・対象事業場所在地等により変動します。貴社にマッチするプランを各種ご提案可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

産業医紹介で終わらない 業界最高水準のサポート体制/専任カスタマーサポート

専任カスタマーサポートによる実務相談、衛生委員会の運営支援、業務内容の事前調整や日程調整、様々な資料やフォーマットの提供、産業保健業務管理クラウドの提供等、産業医の紹介後も充実のサポートでご担当者の業務負担を大幅に軽減いたします。

サービス導入実績 全国700企業・1,700事業所以上/大手から中小企業まで

従業員数1,000人以上の大手企業から、50人未満の中小企業まで幅広くご活用いただいています。登録産業医10,000名以上&全国7拠点のネットワークで、日本全国で産業医をご紹介可能です。また、100事業所以上の産業医を同時選任した実績もございます。

関連記事


【4選】ストレスチェック集団分析の結果を活用するために知っておきたいこと

2021年3月9日最終更新-ストレスチェックの集団分析結果を活用することが、職場の環境改善に役立ちます。活用に関する4つのポイントを紹介します。

【2021年度】ストレスチェック助成金とは?申請方法を解説!

2021年6月7日最終更新―従業員50人未満の事業場が受けとる事が出来るストレスチェックの助成金について、申請・準備方法、期限など2021年時点の最新情報を解説します。

〈2021年度版〉「心の健康づくり計画」義務の内容&助成金・要件を解説

2021年5月26日最終更新:企業に策定の義務がある「心の健康づくり計画」。2020年版として、策定内容と方法、助成金や要件などについて解説します。

◇外部相談窓口の設置◇
社員のメンタル不調の防止だけでなく、健康増進による生産性の向上で企業の業績改善に!

◇メンタルヘルス研修の実施◇
専門家による質が高い研修を実施!集合研修、オンライン研修、動画研修と幅広くご対応可能

\1回ごとに産業保健業務を委託可能なサービス《スポット産業医紹介》/


◇メンタルヘルスの法令対応はお済みですか?◇

《従業員50人以上の事業所》 労働安全衛生法への対応はお済みですか?

衛生管理者の選任や産業医の選任、衛生委員会の設置、ストレスチェックの実施、定期健康診断結果報告書の提出が必要になります。法令対応のサービスはこちらから。

中小企業へのパワハラ防止法施行予定《2022年4月》職場のハラスメント対策が必要!

2022年4月に中小企業にパワハラ対策が義務化!※大企業はすでに義務化済み。外部相談窓口の設置やハラスメント研修で対策可能です。

\\導入企業700社・事業所1,700以上の導入実績!大手から中小企業まで幅広くご活用//

◆TOP5◆

いま最も読まれている記事



○産業医のオススメ記事

○産業保健おすすめサービス


◆TOP5◆

ダウンロード数の多い資料



○産業保健のオススメ資料


○新型コロナウイルス感染症対策の資料(産業保健師監修)
企業においては、感染予防に関する正しい知識を衛生委員会で共有し、従業員に啓発することが求められます。「産業保健担当者向け資料」と「衛生講話資料」、そして基本的な感染症対策についてまとめた「衛生講話サマリー」(社内掲示用)、「COVID-19のワクチンについて」の4つをご用意しました。

▷無料でダウンロード


○衛生委員会のオススメ記事


○法令対応サービスをご提供


○外部相談窓口設置で専門家に相談可能/企業向けサービス


○メンタルヘルス研修で従業員の不調を未然に防ぐ


「メンタル不調の社員が増加している」「産業保健業務が多すぎて、産業医の対応時間内に収まらない」という悩みはございませんか?
そんなときは「産業保健師の選任」がオススメです!産業保健師が社内にいると、保健指導や健康相談、健診前後サポート、フォロー面談等が実現可能です。\産業医との同時活用で、充実の産業保健体制に!/

▶産業保健師の紹介/選任サービス


〒141-6005 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower5F

☎03-6697-1660
(9:00~18:00 土日祝を除く)