〈共催セミナー〉プロが語る「コロナ禍のストレス対策」最新情報
2021年6月末、株式会社エムステージと株式会社ヒューマネージ2社の共催により、オンラインセミナーが開催されました。
基調講演の講師は産業医科大学の教授であり、プロフェッショナル産業医の浜口伝博氏が務めました。当日の様子をレポートします。
コロナ禍における産業保健の重要性
プロフェッショナル産業医によるオンラインセミナー開催
2021年6月末、産業保健サービスを展開する株式会社エムステージと、ストレスチェックサービスを提供する株式会社ヒューマネージの2社が、共催によるオンラインセミナーを開催しました。
講師には産業医科大学の浜口伝博教授が登壇し「産業保健の動かし方~コロナ対策とストレスチェック~」をテーマに講演。
新型コロナウイルスワクチンの接種に関する情報と、コロナ禍におけるストレスチェックの重要性について語られました。
新型コロナワクチンについて、正しい知識を
今、企業からの注目を集めている「ワクチンの職域接種」。
新型コロナウイルスワクチンについては、巷にネガティブな情報が溢れているため、多くの人が疑問を抱え、困惑しているケースも多いでしょう。
オンラインセミナーでは、浜口教授がワクチンに関する最新情報をわかりやすく解説し、聴講者の疑問に答えました。
例えば、ワクチンの効能をはじめ、よくある質問として、当日の過ごし方や接種後の対処法といった点も丁寧に紹介。
医師、そして産業医ならではの視点で「働く人」が知っておきたい、ワクチン接種の情報が発信されました。
コロナ禍、企業におけるメンタルヘルス不調対策がカギに
コロナ禍におけるメンタル不調対策
新型コロナウイルスの流行により「労働」を取り巻く環境には大きな変化が起こりました。
特に大きなものは「リモートワークの急増」ではないでしょうか。
リモートワークの増加によって、従業員の精神状態は見えづらくなったと言われており「離れて働く従業員のメンタルを、いかにケアしていくか」ということが、職域では大きなテーマにもなっています。
浜口教授は、メンタルヘルス不調が起こる理由について、脳の働き・メカニズムをもとに解説。
人がうつ状態になってしまう時、脳や神経等にはどのような変化が発生しているのかを詳解し、リモートワーク時の注意点についても解説しました。
コロナ禍だからこそ「ストレスチェック」が重要に
このようにして、見えづらくなってしまった従業員のメンタルヘルス不調に対し、企業はどのように予防・対策を行なっていくべきでしょうか。
浜口教授はオンライン講演の中で、コロナ禍におけるストレスチェックの重要性を解説。
今後は、より一層、従業員のメンタルヘルス不調に早く気づき、アプローチできるかが課題になってきます。
また、ただストレスチェックを実施するだけではなく、結果を活用し、集団分析を行うことも大切。
エムステージ 産業保健事業部の歌代氏は「コロナ禍、企業ではストレスチェックの活かし方を改めて検討することも重要であり、特に集団分析と、分析を通じた職場改善が肝要になる」と説明しました。
コロナ禍、企業が取り組む感染症対策の現状とは
医師人材の紹介を通じ、ワクチン接種に貢献(エムステージ)
続いて、株式会社エムステージ MHR事業部より、新型コロナウイルスワクチンの接種に携わる医師人材の紹介状況と現状について説明。
職域接種に関する最新の情報が発信されました。
慢性的な医師不足が叫ばれるワクチン接種の現場、特に6月からは大規模事業場をはじめとした職域接種がスタートし、医師人材の確保が企業にとって喫緊の課題となっています。
エムステージのMHR事業部では、医師を求める企業の現状と、エムステージが人材供給を通じて解決してきた課題について発表しました。
ストレスチェックツール「Co-Labo」(ヒューマネージ)
続いて、株式会社ヒューマネージの横山氏より、同社の提供するストレスチェックツール「Co-Labo」についての説明がありました。
年間70万人が利用するストレスチェック「Co-Labo」では、通常のストレスチェックでは測定できないプレゼンティーズム(出社しているにもかかわらず、心身の健康上の問題でパフォーマンスが落ちている状態)を計測可能。
また、結果をもとにコーピングを行なうことも可能であることから、コロナ禍、特に注目が高まっているストレスチェックサービス。
詳細については過去のインタビュー記事もご参照ください。
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