嘱託産業医の業務内容とは?産業医を目指す人が知っておきたいこと

企業の健康を保持・増進する上で欠かせない存在「産業医」。

近年では「働き方改革」の施行、未曽有の災害や新型感染症の流行などにより、産業医のニーズは特に高まっています。

そして、同時に産業医という職業にも大きな注目集まっています。

今回は、嘱託産業医として活躍するためのノウハウが詰まった2冊の書籍を通じて「嘱託産業医の仕事内容」とそのポイントについて紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.『はじめての嘱託産業医活動』では、どのような知識を身に付けておくべきか
    1. 1.1.嘱託産業医の「役割」や「職務内容」が体系的に学べる1冊
    2. 1.2.嘱託産業医として訪問する限られた時間をいかにして有効活用するか
    3. 1.3.実務について、産業保健のプロフェッショナルがアドバイス
  2. 2.嘱託産業医の業務を「サクサクこなす」そして「リスク回避のコツ」を解説した1冊
    1. 2.1.嘱託産業医として「サクサク」業務を行うためのノウハウが詰まった1冊
    2. 2.2.嘱託産業医の業務で欠かせない「リスク回避」の視点
    3. 2.3.「頼れるコンサルタント」としての嘱託産業医を目指すには


『はじめての嘱託産業医活動』では、どのような知識を身に付けておくべきか

嘱託産業医の「役割」や「職務内容」が体系的に学べる1冊

1冊目の『産業保健ハンドブックシリーズ⑨ はじめての嘱託産業医活動(労働調査会刊行)』(写真左)は、嘱託産業医を目指す人が「はじめの1冊」として選ぶのに最適な内容となっています。

本書の特長は、産業医の役割や職務の内容が体系的に学べること。

冒頭の総論では、本書の編者である森晃爾教授により「産業医の役割とは何か」という本質的なテーマが取り上げられており、関連した法律についても解説されています。

そして、その後に続く各論では、産業医が日常的に行う「職場巡視」や「衛生委員会」「面接指導」といった基本となる職務のポイントについて、産業保健のプロフェッショナル陣が詳細に解説していることが、本書の大きな特長です。


嘱託産業医として訪問する限られた時間をいかにして有効活用するか

嘱託産業医が訪問し、企業で職務にあたる時間は限られたものになります。

では、その限られた時間を、嘱託産業医としていかにして有効活用するか。本書はこの問いに答えてくれます。

その例として、例えば嘱託産業医として「月に3時間」の訪問があると仮定した場合、それを「年36時間」と考え、その36時間で出来ることを提案。

限られた時間で最大の効果を残すため「どの産業医業務の優先順位が高いのか」「質の高いサービスを提供するために必要なことは何か」といったテーマについて紹介されています。


実務について、産業保健のプロフェッショナルがアドバイス

各論では、実務に役立つ情報が数多く掲載されています。

そして、それらを執筆しているのは、経験豊富な産業保健のプロフェッショナル陣です。

例えば「職場巡視の事前準備は、何をしておくべきか?」といったように、とても初歩的な内容から解説がされています。

その他にも「衛生委員会」「健康診断」「高ストレス者への面接指導」など、嘱託産業医が日常的に行う職務について、円滑に進めるための要点や、注意すべきポイントが展開されています。

「産業医の資格は持っているけれど、実務経験がない」という方は、ぜひ読んでおきたい1冊です。

※本書の詳細についてはこちらをご覧ください。


嘱託産業医の業務を「サクサクこなす」そして「リスク回避のコツ」を解説した1冊

嘱託産業医として「サクサク」業務を行うためのノウハウが詰まった1冊

2冊目は『嘱託産業医の虎の巻~初めて手がける時の勘所~(日本法令刊行)』です。

著者の亀田高志氏は、産業医事務所を開業し、現在も最前線で活躍するプロフェッショナル産業医です。

こちらも、嘱託産業医として活動するにあたって、実務に役立つ情報が盛りだくさんの1冊となっています。

本書の特長は、嘱託産業医の業務を「サクサク」行うためのノウハウが展開されているところにあります。

「サクサクこなす」ために必要な知識として、産業医の立ち位置の解説や、事業場(経営者・あるいは担当者)との関係づくりの重要性について解説されています。

また、解説の文体もやわらかく、読み物のように「さくさく」読むことができます。


嘱託産業医の業務で欠かせない「リスク回避」の視点

産業医の実務で必要となる各種の判定ですが、選択によっては危険な「リスク」があることもしばしば。

例えば、メンタルヘルス不調者の職場復帰に関する慎重な判断をどうすべきか。

あるいは、企業から「メンタル不調者を排除したい」というプレッシャーを受けた場合にはどのようなことに注意すべきか。

本書では、これらのリスクを回避するためのポイントとして、企業と「ルール化(就業規則の規程など)」しておくことの重要性や、その運用方法についても詳しく書かれています。

産業医にとって欠かせないリスクヘッジについて学ぶことが出来ます。


「頼れるコンサルタント」としての嘱託産業医を目指すには

本書の魅力は、嘱託産業医としていかに日常的な業務をこなすか、という視点にとどまらず「産業医のこれから」についても触れられているところにあります。

中でも興味深いのは、そう遠くない未来に、産業医の業務がIT化し、AIにとってかわられる可能性があるというもの。

では、これからの産業医はどのような存在を目指すべきか?

この問いかけについては、産業保健のプロフェッショナルとして長年活躍してきた著者だからこそ説明できる答えがあります。

これから嘱託産業医を始める医師のみならず、すでに産業医として勤務している医師もぜひ知っておきたい内容が盛りだくさんの1冊です。

※本書の詳細についてはこちらをご覧ください。

■亀田高志先生へのインタビューはこちらから■

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サンポナビ編集部

サンポナビ編集部

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