「産業保健師」を探すにはどんな方法がある?メリットと注意点を解説
(最終更新日:2021年3月8日)
「健康経営」や「働き方改革」などで企業から大きな注目を浴びている「産業保健師」。
その主な活動内容については「企業の健康をサポートする「保健師」とは?」にて解説しました。企業では産業保健体制を強化にするため、産業保健師を導入するケースが増えています。
産業保健師の探し方はどんなものがあるのでしょうか。見ていきましょう。
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どこに相談すればいい?産業保健師を探す主な2つの方法
産業医を探す場合には、各地の医師会や産業保健総合支援センターなどへ相談することが考えられます。しかし、医師会や産業保健総合支援センターでは一般的に産業保健師の紹介は行っていません。では、どこに相談すれば良いのでしょうか?
産業保健師を探す主な2つの方法について解説します。
企業が独自に求人を出して募集する方法
自社ホームページや求人情報サイト、ハローワークなどを利用して、従業員の採用と同じように産業保健師を募集する方法です。
他にも、看護協会の運営する職業紹介サイト「eナースセンター」に求人情報を掲載することも効果が期待できます。
産業保健師を直接雇用しているケースは大企業に多く、主に「健康管理室」といった名称の部署へ配属され、産業保健師として働いています。
また、看護師専門や産業保健職専門の求人情報サイトに登録している産業保健師に、スカウト機能を使って企業からアプローチする方法もあります。
②産業保健サービス運営会社からの紹介
産業保健関連サービスを展開している会社を利用して、登録している産業保健師を紹介してもらう方法です。
産業保健関連サービスを展開している会社の多くは、産業保健師の紹介からアフターフォローまで、一連の支援を行っています。
産業保健の専門部署を持たない中小規模の企業では、紹介サービスを運営する会社から紹介される形で、産業保健師を導入するケースが増えてきています。
産業保健の専門性が高い会社であれば「どのような人材を求めているのか」といったことも相談することができます。
「自社での募集」と「産業保健サービス運営会社からの紹介」どちらを選べばいい?
自社で募集するメリット
自社で募集する大きなメリットは、産業保健師の給与・勤務形態などを企業が自由に指定できる部分にあります。
産業保健師は企業の中で「一人で仕事をする」ことが多いため、企業の業種や業態などをよく理解し、調和のとれる人材が求められます。
自社で募集する際の注意点
求人情報に産業保健師がたどり着けるかどうか、就業してからしっかり定着できるかどうか、というマッチングの課題が挙げられます。
自社に適した産業保健師からの応募を待つ形になりますので、スピーディーかつ積極的に職場環境改善をしたいと考える企業には不向きともいえます。
産業保健サービス運営会社から紹介してもらうメリット
産業保健サービス運営会社から産業保健師を紹介してもらうメリットは、情報量の多さといえます。
登録者と事前面談を行い、経歴やスキル、人柄を含めて把握したうえで、適切な人材を紹介してくれるサービスもあるため、企業の希望に合った産業保健師とマッチングできる可能性が高まります。
産業医選任などの実績を持つ運営会社であれば、産業保健師を導入した後でも相談などに応じてもらえることが考えられるので、会社を選ぶ基準になるといえます。
産業保健サービスの運営会社を利用する際の注意点
直接雇用を前提とした紹介予定派遣や、最長3年間の人材派遣、業務委託など、サービスによって契約形態が違うため、あらかじめ条件を確認しておくことが大切です。
契約形態によって、事前面談の可否や、指揮命令権の有無も異なります。
「即戦力として自走してくれるスタッフが欲しい」「一定期間、派遣として働いてもらったうえで、いい人であれば直接雇用したい」など、自社の希望に合う契約条件か、見極めることが大切です。
産業保健師を雇用する時のポイント
産業保健師を雇用する時に大切なポイントは以下の2点です。
- 産業保健師が対応できる範囲を理解する
- 自社の課題に合わせて依頼したい業務を明確にする
産業保健師が対応できる範囲を理解する
産業保健師は従業員の健康管理に関する業務を行いますが、産業医とは対応できる範囲が異なります。産業保健師が持つ資格は医師免許ではないため、産業医のサポートや従業員の相談窓口としての業務が主です。
産業保健師ができること
- 従業員の健康相談、保健指導
- 健康診断に関わる業務
- ストレスチェックの検査実施・結果分析 など
産業保健師ができないこと
- 高ストレス面談
- 長時間労働者面談 など
たとえば、職場巡視に産業医の補助として産業保健師が参加することはできますが、産業保健師による巡視だけでは、常時50人以上の従業員がいる職場での毎月1回以上の職場巡視の義務を果たせないため注意しましょう。
自社の課題に合わせて依頼したい業務を明確にする
まずは自社の産業保健体制の課題を洗い出し、産業保健師に依頼したい業務を明確にしましょう。
生活習慣病リスクの高い従業員が多い場合には、特定保健指導業務の経験が豊富な産業保健師が必要ですし、メンタルヘルス不調者が多い場合には、メンタルヘルスに知見のある産業保健師を採用すると良いでしょう。
また、企業規模や産業保健体制のフェーズによって、必要な産業保健師のスキルも異なります。
基本的な産業保健体制は構築されており、健康経営の取組を強化したい企業であれば、健康経営推進のための施策立案や、積極的な発信をしてくれる産業保健師が必要です。
エムステージの産業保健師紹介サービスが選ばれる3つの理由
株式会社エムステージでは、産業保健師紹介サービスを提供しており、大手から中小企業まで幅広くご活用いただいています。
1.企業のニーズに合った産業保健師を紹介
登録者2,200名以上(2024年4月時点)の登録保健師から、企業のニーズにあった産業保健師を紹介します。
産業保健師に求められるスキルは、産業保健に関する知識や経験以外にも、コミュニケーション能力や企画立案力、発信力などさまざまです。希望条件に合わせて最適な産業保健師をマッチングさせます。
2.業務委託だから安心!質の高い産業保健師業務の提供
直接雇用や派遣の場合は人材に依存するため、業務の属人化や離職などを理由に「業務が途絶える」「業務の質が不安定になる」といったリスクがあります。
株式会社エムステージが提供する産業保健師紹介サービスでは、業務委託契約を締結。保健師の管理監督やサポートをエムステージが行うため、質の高い保健師業務を提供することができます。
さらに、産業保健業務管理クラウド『M Connect』を無償で提供。従業員の衛生教育に役立つ、衛生講話資料や動画が無料で利用できます。
3.企業の課題に合わせてカスタマイズ可能な業務内容
産業保健師の業務内容は、柔軟にカスタマイズができます。訪問頻度や1回の訪問時間も含めて、企業の課題に合わせた最適なプランをご提案します。
健康診断やストレスチェック関連業務から、従業員への衛生教育、健康経営に関するサポートまで、幅広い業務に対応可能です。
上記の業務内容はプランの一部です。お問合せや資料請求は無料ですので、産業保健師の選任にお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。