オフィスインテリアの専門家が考える、働くための「最適な空間」とは?

会社設立から30年以上の長きにわたって、高品質・高機能な輸入オフィス家具の販売を行う株式会社インターオフィスが、エムステージの提供する「産業医サポートサービス」を導入し、産業保健体制を強化されています。

同社の産業保健に対する取組みや、産業医を選ぶ際に重視したポイントなどについて、管理本部 取締役本部長の柳原和治さんにお話を伺いました。

〈株式会社インターオフィス〉

1983年創業。従業員数は100名ほど。東京と大阪にショールームを展開し、茨城には倉庫がある。主にヨーロッパ製の高品質なオフィス家具を輸入・販売し、企業や公共施設などに向けてインテリアコーディネートを手掛けている。

目指すのは、働く人のパフォーマンスを最大化するオフィス

―貴社はこれまで数多くのオフィスのコーディネートをされてきましたが、専門家として考える「最適なオフィス」とはどのようなものでしょうか?

オフィスをコーディネートする時に大切にしているコンセプトは「人の創造性を最大限に引き出す空間づくり」。目指すのは、働く人にとって心地よく、ストレスフリーな環境。これは働く人の創造力を引き出すことにつながります。

また、オフィスという場は企業の文化や思想を示す場でもありますので、ワークスペースを通してその文化・思想が発信できるということや、働く人が幸せになれるような空間であることが重要です。

例えば、当社ではVitra社USM社Knoll社muuto社といったヨーロッパを中心としたメーカーの家具を主に取り扱っています。これらのメーカーが手掛ける製品は、デザインの美しさはもちろん、機能性がとても高いので、製品のクオリティについては自信があります

当社のコンセプトと製品のクオリティを融合させ、最適な「働く空間」を日々追求しています。

―貴社の働く空間のこだわりにはどのようなものがありますか?

当社はお客様の「働く空間」をコーディネートすることが仕事ですので、普段われわれが使用するオフィス家具や環境にはこだわりをもっています。

例えば、社員が使用する椅子やテーブルも、当社で取り扱っている商品と同じものです。社員自らが日常的にその機能性や品質に触れることで、最適な「働く空間」を体験させています。社員が製品の性能を実感してこそ、お客様にもその良さが提案できるという考えからです。

オフィスはショールームも兼ねています。ご来社されるお客様からわれわれの働く様子が見えるので、見本となる空間を目指しています。観葉植物を配置しているのも、工夫のひとつです。

他には、BGMを流したり、リラクゼーション効果のあるアロマを使うなど、目に見えない部分にもこだわりがあります。オフィスは常にお客様がいるような状態でありながら、集中しやすい環境になっています。

業界の専門知識があり、なんでも話せる産業医を希望

―今回は産業医を選任するということで、社員の健康管理体制を整えることになりましたね。

当社はオフィスデザインを担う職業ですので、働きやすいオフィスの環境整備というハード面はすでに構築されていました。ならば次はソフト面の強化をしよう、ということになったのです。

世の中でも「働き方改革」が進んでいますから、当社も社内制度の改革に取り組むことにしました。第一歩として今年の4月に行ったのが、就業規則の見直し。有給休暇を時間単位で取得できるようにしたことや、フレックスタイム制の運用で、社員のフレキシブルな働き方を応援しています。

これらの取組みについては会社も社員も効果を実感していますので、今後も進めていくつもりです。

それだけでなく、産業保健の面からも社員の健康をもっとフォローしようと考えていました。とくに営業チームなどは個人プレーで仕事をすることも多いので、信頼できる医療の専門家が必要だと感じたのです。

また、当社は社員の平均年齢が40歳弱ですので、生活習慣病など健康のことが気になってくる年頃……というのも理由のひとつです。

―どのような産業医を探していましたか?

まずは、健康診断の結果について遠慮なくズバッと意見を言っていただけて、社員みんなが気さくに何でも話し合えるような先生を探していました。

また、当社は茨城に倉庫がありますので、倉庫業の経験がある先生というのも希望でした。

紹介していただいた先生は健診機関にお勤めの専門家。倉庫業のご経験もあって、まさに当社にはベストマッチの産業医でした。

―実際の産業保健活動の様子はいかがですか?

実はユニークなエピソードがありまして……。先生が最初に当社へ訪問に来た時、あえて白衣を着てオフィスを巡回されたのです。

当社のショールームはテレビや雑誌の取材に使われることも多いため、その様子を見ていた社員たちは「今日何かの撮影?」と口々に噂しあっていたようです。その後、「どうやらあの白衣を着ていた人が産業医らしい」ということが広まり、社員にもそのキャラクターが浸透しました。

その気さくなキャラクターが社員にも好評でして、「あの先生にならいろんなことを相談できそう」という社内の空気も感じていますし、理想の産業医に出会えたと思っています。

産業医と協力して企業の見本となるオフィスを目指したい

―当社の「産業医サポートサービス」を選ばれた決め手は何だったのでしょうか?

エムステージの担当者に、産業医を選ぶ時から親身になって要望を聞いていただけたところです。要望をしっかり伝えられたからこそ、当社にとって必要な先生を紹介していただけたことが本当にうれしかったです。

選任の際にはこちらのわがままにもかなり付き合っていただきましたし(笑)。

もう一つは、単に「紹介して終わり」ではなくアフターサービスが充実しているところです。面接の日程調整や産業医の活動計画の作成など、選任後も幅広くコーディネートしてもらえるところが決め手となりました。

エムステージの制作した各種のマニュアルやテキストは、産業保健関係の日々やるべきことやポイントが体系的にまとめられていますので、人事部門の業務でとても役立っています。

先生がいらっしゃる限られた時間を有効なものにするためにも、最適なツールがそろっています。

―さいごに、これからどんな働く場づくりをしていくか教えていただけますか?

最終的な目標は、“社員が健康で、自分らしく活き活きと働ける環境を創りたい”です。

社員の健康に対して会社が向き合っているということは認識付けられたので、次のステップとして、社員が自分自身の体とこころの健康について、どんな状態なのか気づけるようになってほしいと考えています。

例えば、「なんだか気分が落ち込んでしまうのは、何か悩みがあるからかもしれない」といった原因が自分でわかれば、本当の不調になってしまう前にセルフケアができるようになると思うからです。

また、フランクに話せる先生に来ていただいていますので、「この会社には、人事や上司・同僚以外にも話をきいてくれる人がいる」ということをもっともっと社員に知ってもらいたいです。

病気にならないためにはどうするべきなのかを毎日考えて行動するのは正直難しいと思います。

毎日する歯磨きのように当たり前に、習慣的に自分の健康を意識できる、そんな環境にしていきたいです。まずは全社員が先生と面談して仲を深めてほしいですね。それも、相談とかではなく、自己紹介程度の雑談で(笑)。

「働く空間」を提案している当社だからこそ、“ハード”と“ソフト”の両面から体制を強化して、その見本となる会社として活動していくことが目標です。

目標達成までまだまだ先ですが、まずはそのとっかかりから、先生と一緒に職場を創っていきたいと思います。     



柳原 和治(やなぎはら・かずはる)

株式会社インターオフィス 取締役管理本部長CFO

税理士事務所などにて税務・会計・財務の業務を経て、2003年株式会社インターオフィス入社。2014年より管理本部の責任者として、バックオフィス・物流の指揮をとる傍ら新規事業創造のため日々奔走している。


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