THP(トータル・ヘルスプロモーション・プラン)とは?実践のための5ステップ

職場の健康づくり計画「THP」をご存知でしょうか。

2020年には指針が改正され、健康経営の観点からも再び注目を集めているTHPについて紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.THPとは?メリットと推進のポイント
    1. 1.1.THPとはなにか?
    2. 1.2.企業がTHPを推進することのメリット
    3. 1.3.健康づくり計画の策定・THP推進のポイント
      1. 1.3.1.(1)健康づくり計画(THP)の策定
      2. 1.3.2.(2)健康づくり計画(THP)の推進体制
  2. 2.〈5つのステップ〉THPはどのようにして推進する?
    1. 2.1.産業医が中心人物となり、5つのステップでTHPを推進する
      1. 2.1.1.THP推進の5つのステップ
      2. 2.1.2.①健康測定
      3. 2.1.3.②運動指導
      4. 2.1.4.③メンタルヘルスケア
      5. 2.1.5.④栄養指導
      6. 2.1.6.⑤保健指導


THPとは?メリットと推進のポイント

THPとはなにか?

THPとは、トータル・ヘルスプロモーション・プラン(Total Health promotion Plan)の略称で、働く人の心身の健康づくりを目指し、企業が取り組む計画のことです。

THPは、高齢労働者向けのSHP(シルバー・ヘルス・プラン)を原型としており、1988年の労働安全衛生法改正時に「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」として、厚生労働省により策定されました。

近年では、健康経営を推進するための基本計画として、THPを取り入れている企業もあります。


企業がTHPを推進することのメリット

THPを推進することで、活気のある職場をつくることが出来るといわれています。

職場の環境を改善することで、生産性の向上や、休職・離職・労災の防止、医療費の減少など、企業にとって数多くのメリットがあります。

職場において心身の不調があらわれ、二次予防に注力することも大切ですが、産業保健では一次予防の観点から不調を防ぐことが重要になります。

THPを適切に推進し、一次予防に注力することで健康経営を目指しましょう。


健康づくり計画の策定・THP推進のポイント

心の健康づくり計画の策定と、THPの推進については、厚生労働省の指針にて次のよう推奨されていますので、チェックしておきましょう。

ただし、THPを推進する際には、事業場の実情に即した活動にしていくことが望ましいため、事前に確認しておきます。

(1)健康づくり計画(THP)の策定

・事業者による健康づくり計画への支援の意思表明

・衛生委員会等でTHPに関する検討を行い、実現可能な目標を設定する など


(2)健康づくり計画(THP)の推進体制

・THPの推進担当者を、衛生管理者等から選任

・THPの推進について、衛生委員会等における調査審議

・産業医等のTHPスタッフ(※)の準備

※THPスタッフ

産業医、運動指導担当者、運動実践担当者、心理相談担当者など、THPを推進するスタッフのこと。

中央労働災害防止協会では、各担当者の養成・研修を行っていますので、こちらから確認してみてください。



〈5つのステップ〉THPはどのようにして推進する?

産業医が中心人物となり、5つのステップでTHPを推進する

THPのすすめ方は、次の5つのステップで取組みます。

なお「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」では、産業医がTHP推進の中心的役割を果たし、各種の結果に対する指導を行うことを定めています。


THP推進の5つのステップ

①健康測定

②運動指導

③メンタルヘルスケア

④栄養指導

⑤保健指導

次に、上記5つのステップを一つずつ確認していきましょう。


①健康測定

健康測定は、各種の健康指導を行うために行われる調査・測定のこと。

健康測定の項目は、問診・生活状況調査・診察および医学的検査が中心であり、測定結果を産業医が評価、各種の健康指導を行うための指導票を作成します。


②運動指導

健康測定の結果・産業医の作成した指導票をもとに、運動指導担当者が運動プログラムを作成します。

その際には、従業員の生活状況や趣味・希望を十分に考慮し、実現可能なプログラムになることが肝要になります。

また、プログラムの運動が適切に行われ、健康的な生活となるよう、援助も行います。


③メンタルヘルスケア

健康測定の結果、メンタルヘルスケアが必要だと判断された場合や、従業員本人から申し出があった場合には、スタッフ等が協力し、産業医の指導のもとメンタルヘルスケアを行います。

THPにおけるメンタルヘルスケアは、ストレスに対する気付きの援助やリラクセーションの指導が中心です。


④栄養指導

次に、健康測定の結果によって従業員の食生活に問題が発見された場合です。

このような場合には、産業医の指導票に基づいて栄養指導担当者が従業員へ食生活の改善に向けた指導を行います。


⑤保健指導

健康測定の結果、勤務形態・生活習慣による健康問題を解決するための保健指導も行われます。

産業医の指導票に基づき、職場生活を通じて、睡眠や飲酒、喫煙。口腔保健など健康的な生活への指導が行われることになります。

参考:事業場における労働者の健康保持増進のための指針

THPの効果はすぐに発揮されるタイプのものではありませんので、中長期的な視点で取り組んでいくことが大切になります。​​​​​​​

サンポナビ編集部

サンポナビ編集部

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