〈セミナーレポート〉「人的資本の時代、成果につながる健康経営」が開催
2022年9月15日、産業保健サービスを提供する株式会社エムステージと、人材の“採用”から“定着”、その先の“活躍”までを支援する株式会社ヒューマネージの共催によるオンラインセミナー(無料)が開催されました。
「大手企業専属産業医が語る、人的資本経営時代の健康経営の在り方」
最初に登壇されたのはセンクサス産業医事務所 医師/ヘルス・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役の西本真証先生。
西本先生は産業医として100社以上の企業に対し、産業保健業務や健康経営のコンサルティングを行なっています。
冒頭、西本先生は「”健康経営”のみに注目する時代は終わった。」と結論付けました。
その理由について、今後は健康経営という点だけで捉えるのではなく、人的資本経営の大枠から健康経営を捉えることが大切であるからだと語ります。
わが国では、依然として設備など有形資産への投資が先行するケースが多い。その一方で、米国等では人材・スキルといった無形資産に対する投資が上回っている。
人的資本経営においては、こうした無形資産への投資が重要だが、企業では「経営戦略が不明瞭であること」「HRテックの活用が出来ていない」等の課題があると、西本先生はいいます。
また、働く人たちも「スキルアップ意欲が低い」といった問題を抱えているケースも少なくない。
生産性や業績の向上をはじめ、SDGs、ダイバーシティ、健康経営といった各種のテーマを実現する。その根幹に人的資本経営は存在します。
続いて、講演の中で企業における活動のステップを解説。まずはデータの収集・活用、そして取組の効果検証といった様々な施策を適切に行なっていくことが人的資本経営には欠かせないとまとめました。
「健康経営優良法人2023」の変更点と、成果につながる取組み事例
続いて登壇したのは株式会社エムステージ 産業保健事業部の歌代敦 取締役。
冒頭、歌代は同社の実績として、産業保健サービスを利用する144社(大規模・中小規模法人あわせて)が「健康経営優良法人2022」の認定を受けている旨を説明しました。
その後に、テーマとなっている健康経営優良法人2023の申請・調査において大きく変更となった部分を4項目に分けて解説。
具体的には、「申請の有料化」「情報開示の促進」「業務パフォーマンスの評価・分析」「データ利活用の促進」であり、それぞれ実務に関する要点を述べました。
また、健康経営優良法人の認定件数は年々増加の傾向にあり、企業からの注目度も含め今後はますますその重要性が高まることについても言及。
その後は別の担当者が健康経営をより効果的な取組みにするための施策について事例を紹介。
健康に関するデータ収集と定量分析することの重要性や、ストレスチェック結果、エンゲージメントサーベイの活用といった、健康経営優良法人2023の項目をクリアするために欠かせない内容となっていました。
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株式会社エムステージでは、健康経営や産業保健に携わるすべての方(経営者・人事担当者・産業医等)を対象にセミナーを開催しています。
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