【産業保健師の転職】書類通過率がアップする!履歴書・職務経歴書のポイント

最終更新日:2021年11月10日

募集人員の少なさや人気度の高さにゆえ、保健師の中でも難関とされる「産業保健師」への転職。

産業保健師を配置する会社はそのほとんどが大手企業のため、産業保健師の採用自体もおのずと数が少なくなっています。

そんな狭き門となる産業保健師の転職に欠かせないのが、履歴書や職務経歴書の対策。

本記事では「企業で働く産業保健師になりたい」「産業保健師として異なる企業に転職したい」という方に向け、書類作成について解説します。


産業保健師の転職:通過率がアップする履歴書作成のポイント

保健師としての清潔感が伝わるように、履歴書の証明写真はスタジオ撮ってもらう

履歴書で一番最初に採用担当者の目に入るのは写真です。

医療系の募集職種では、特に清潔感があるかどうかを厳しくチェックされます。これは産業保健師でも同様であり、日常的に保健指導などの業務を行う仕事柄、清潔感は大切にしましょう。

また、スピード写真で撮影した写真よりも、やはり写真スタジオで撮影してもらう方が見栄えがワンランクアップするのでおすすめです。

また、撮影前には全身が映る鏡で髪型や服装が整っているかよく確認しておきましょう。


保健師の仕事には「信頼感」が重要。誤字・脱字が無いか、履歴書をチェック

次のポイントは「記入項目に抜けや漏れ、誤字・脱字が無いか」という視点で複数回チェックすることです。

履歴書の作成後は意外と忘れがちにになってしまいますが、履歴書に記載された情報で、採用担当者は仕事に関する信頼性を見ています。

産業保健師の活動では、企業の従業員だけでなく、人事や産業医などさまざまな人物と接しながら業務を行います。

また、産業保健師は紛失・漏えいが許されない「健康情報」を取り扱う業務も多いため、企業から信頼される存在でなければなりません。

よって、履歴書の作成段階でも信頼感が伝わるよう、記載した内容のチェックは、提出前に欠かさず行いましょう。

●産業保健師の資格や免許は漏れなく正確に記載する

言うまでもないことですが、必ず看護師と保健師の資格は必ず記載してください。

看護師と保健師の免許の写しの提出も必要な場合が多いので、準備しておきましょう。

資格の名称や取得年月日は、必ず正確に記載するようにしてください。写しと整合性が取れていなかった場合、相手に不信感を与えてしまいます。

また、「第一衛生管理者」という資格は、保健師の資格を持っていれば申請するだけで得られる資格です。応募者の多い産業保健師への転職でほかの応募者と少しでも差をつけるためにも、転職期間を利用して取得しておきたいですね。


志望動機では、産業保健師として行なえる活動をPRする​​​​​

志望動機は、履歴書の中で最重要項目と言っても過言ではありません。

「企業に入社して、どのような産業保健活動に取り組むことができるか」

「産業保健師として、社員の健康へ寄与することが可能か」といった内容が伝わる志望動機が求められています。


応募する企業の健康活動と健康課題を事前にリサーチする

同時に企業のリサーチを行うことも欠かせません。

例えば、応募する企業のホームページ等を見て「この企業はどんな健康活動をしているのだろう」と知ることが大切。

また、健康に関する課題を想定することも良いでしょう。

例えば、応募先の企業が製造業の場合は「この会社の業種から考えて、労災や長時間労働などの健康課題を抱えているのだろう」といったことを想定してみてください。

こうすることで「企業に合った人物であること」「自分がその課題にアプローチしてみたいこと」が分かるため、より具体的な志望動機の作成に近づくことが出来ます。


産業保健師のスキルをPRする!職務経歴書作成のポイント

産業保健師への応募書類として、職務経歴書も必須の場合が多いです。

履歴書が応募者のこれまでの経歴を広く確認できる書類であるのに対して、書式が決まっていない職務経歴書は自分のアピールしたいポイントをPRできる書類です。

募集職種に対して、「自分のやってきたこのようなスキルや経験を役に立てることができる」と伝わるように書きましょう。

●職務経歴書で見られている注意点

職務経歴書は書式が決まっていない分、全てを文章で書いてしまうと、ダラダラと長く読みづらくなってしまいます。

箇条書きなどの文章構成を使い、すっきりと整理して見やすく分かりやすい文書になるよう記載するようにしましょう。


職務経歴には保健師としてPRしたい「エピソード」と「数字」を効果的に入れよう

職務経歴書に記載する実績などは、実際の数字を入れると具体的になり説得力も増します。

例えば「従業員の健康状態を改善させた」という記載だけでは具体性がありません。

ですので、以下のように具体的なエピソードについて、数字とともに記載してみましょう。

・「根気よく健康診断の受診勧奨を行い、受診率を100%にした」

・「勤務した2年間の産業保健活動の中で、休職者の発生0人を達成した」

このように、職務経歴書を具体的に記載する、読み手はより応募者のスキルや経歴をイメージしやすくなります。

●もし、数字で実績を記載できないような場合には?

応募する仕事でも役に立ちそうな業務の成果を記載しましょう。

例えば「保健指導に注力し、健康に興味を持ってくれる従業員が増えた。結果として、社内のヘルスリテラシーが向上し、衛生委員会に参加する人数が増えた」など、取り組んだ業務の過程や結果を入れてアピールするようにしましょう。


職務経歴書を見て「この保健師に会ってみたい」と思わせる自己PRを

以上、産業保健師が転職する際の履歴書・職務経歴書を作るポイントについて紹介しました。

これはなにも産業保健師の転職に限った話ではありませんが、履歴書と職務経歴書は、採用担当者に「こういう経歴やスキル、実績を持つ人なら、ウチの産業保健師で活躍してくれそうだ」とイメージをさせることが大切です。

書類でのPRを通じて​​​​​「面接に呼んで実際に話を聞いてみたい」と思わせることがポイント。

自分が保健師として持つ強みのうち、応募する仕事内容で役立ちそうなことを根拠とともに入れて、しっかり自己PRをするようにしましょう。




サンポナビ編集部

サンポナビ編集部

企業の産業保健を応援する『サンポナビ』編集部です。産業医サポートサービスを提供している株式会社エムステージが運営しています。 産業医をお探しの企業様、ストレスチェック後の高ストレス者面接でお困りの企業様は、ぜひお問い合わせボタンからご相談ください。

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