〈産業医コラム〉新型コロナウイルス対策、信頼できる情報はどこで入手するべきか

解説:日本予防医学協会  佐々木由希世

新型コロナウイルスに関する情報収集に大切な「4つの条件」

皆さんは新型コロナウイルスに関する情報をどこから得ておられるでしょうか。

テレビ、新聞、インターネット、SNSなどさまざまだと思います。

巷には情報リソースが溢れており「どの情報を参考にすればよいのか」「組織としてどう対策すればよいのか」「個人としてどう行動したらよいのか……」混乱している方もいらっしゃるかもしれません。

この「情報過多」もまた悩みの一つですよね。

このような状況下の情報収集においては、次の「4つの条件」が大切になると考えます。

  1. 信頼できる組織から発信された情報であること
  2. 最新の情報であること
  3. 難しすぎない情報であること
  4. 自身の困りごとに合致した情報であること

今回はこれを踏まえ、企業での健康管理や福利厚生に携わっておられる皆さんにおすすめしたいサイトとして「日本渡航医学会」と「日本産業衛生学会」のホームページをご紹介します。


条件1:信頼できる組織から発信された情報であること

日本渡航医学会は渡航に関した医療全般を対象とする学会で、輸入感染症である新型コロナウイルスについても早期に対策の提言を出しています。

日本産業衛生学会は労働者の健康を守る産業保健の専門学会です。ともに信頼できる組織と言えましょう。


条件2:最新の情報であること

どちらのサイトも、随時更新され作成日がトップに明記してあります。

数日ごとにこの2つのサイトをチェックすることで、最新の情報にアクセスできます。


条件3:難しすぎない情報であること

どちらも医療職ではない一般の方向けに作成されたものですので、合計15ページ程度の内容です。

内容は10分程度で読み終えることができるでしょう。


条件4:自身の困りごとに合致した情報であること

職場で起こりがちな困りごとが網羅されています。私がこれまでに産業医として受けた相談としてよくあるものは、
  *海外からの帰国者への対応
  *体調不良者が発生した時の対応
  *感染者や濃厚接触者が発生した時の対応
  *職場での消毒法
  *出張の制限
  *健康診断の延期の可否
  *マスク着用の有用性
などでした。

これらへの回答が簡潔に記載されています。


「日本渡航医学会」と「日本産業衛生学会」のホームページをぜひお読みになって、スマートフォンやパソコンの“お気に入り”に登録してみてくださいね。


●日本渡航医学会公式ホームページはこちら

●日本産業衛生学会の公式ホームページはこちら


解説者:佐々木由希世(ささき・ゆきよ)

労働衛生コンサルタント 日本産業衛生学会専門医

(一財)日本予防医学協会所属 複数企業において産業医、健診医を担当

 産業医についてお悩みなら

産業医を選任したい、産業医を見直したい、企業の産業保健活動に悩みがある…。産業保健のお困りごとは、エムステージの「産業医サポートサービス」が解決します。

関連記事


〈産業医コラム〉体温について

コロナ禍、会社のリスク管理として客観的な指標である「体温」ですが、体温計によって数値の誤差が出ることや、体温が高くなくても体調不良ということがあります。体温の注意点について産業医が解説します。

【調査】約9割の産業医「企業の産業保健に関する意識の高まりを感じる」

2020年11月調査‐「働き方改革」のスタートや「新型コロナウイルス」の流行により大きな変化を迎えた労働の現場。企業の産業保健に対する意識にはどのような変化があったのでしょうか。産業医に対して行った、アンケート調査でわかったことを紹介します。

〈産業医コラム〉産業保健とマインドフルネス

作業管理と健康管理に直結する要素のひとつ「マインドフルネス」について、産業医の久保 浩太先生が解説します。