〈セミナーレポート〉トップランナーが実践する健康経営の施策を紹介
2022年8月19日、AI健康アプリ等のプロダクトを提供する株式会社リンクアンドコミュニケーションと、株式会社エムステージの共催によりオンラインセミナーが開催されました。
特別講師には、味の素株式会社 全社担当産業医の阿久津昌久先生をお招きし、同社における先進的な健康経営の施策について紹介していただきました。
セミナー当日の様子をレポートします。(取材:サンポナビ編集部)
トップランナー企業が取り組む健康経営の施策
▼プロフィール:阿久津昌久 先生
1985年 日本大学医学部卒業、1985年 日本大学医学部第三外科入局、1990年 日本通運健康保険組合 東京健康管理センター副所長、1996年 富士ゼロックス株式会社 岩槻事業所専属産業医、2001年 味の素株式会社 川崎事業所専属産業医を経て、味の素株式会社全社担当産業医
味の素株式会社における健康経営の歴史と施策
最初に登壇されたのは、味の素株式会社にて全社産業医を務める阿久津昌久先生。
「味の素流「健康経営」について」と題した講演では、同社における健康経営の歴史とそれに関する様々な施策について紹介されました。
大きなトピックは、2001年前後に行われた健康管理に関する方針転換であり、産業医療スタッフの意識改革をはじめ、従業員の行動変容につなげたことでした。
具体的には、セルフケアの推進に関する内容を健康管理規定において明文化したことをはじめ、事業場単位で同じ水準の健康管理が受けられるようにしたことや、健康管理のベースとなる「全員面談」を導入したこと等が挙げられました。
同時に、メンタルヘルス回復プログラム(再休業防止を目的とした職場復帰プログラム)についても紹介され、医療スタッフと職場(上司)、人事部門がどのように連携・判断するかといった体制についても解説。
また、食を通じた健康増進のプロジェクトや、健康管理アプリを活用した健康状態の可視化等、同社のきめ細かな活動が紹介される内容となっていました。
「健康経営優良法人(ブライト500)2022」の認定企業が提供する健康管理アプリ
続いて登壇したのは株式会社リンクアンドコミュニケーション 健康経営戦略チームの丸山哲史 氏。
前述した味の素株式会社でも利用されているAI健康アプリ「カロママ プラス」のサービス提供会社である同社は「健康経営優良法人(ブライト500)2022」の認定を受けた企業でもあります。
また「カロママ プラス」を利用している70の法人が「健康経営優良法人2022」の認定を取得しています。
講演の中では、AI健康アプリの他、オンデマンドのセミナー動画やオンラインカウンセリング、オンライン特定保健指導等、幅広いサービスで企業等の健康増進に寄与してきた実績について紹介しました。
同社の健康経営に関する施策については、当サイトでも以前取材をさせていただきましたので、詳しくはそちらをご覧ください。
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「健康経営優良法人」の認定取得を目指すには
続いて、様々な産業保健サービスを提供する株式会社エムステージによるサービス説明が行われました。
同社のサービスは全国1,100企業・1,900以上の事業場で利用され、うち144企業が「健康経営優良法人2022」の認定を受けている実績があります。
サービスの特長とあわせて、健康経営優良法人の認定項目をクリアするためにエムステージが支援可能な内容についても紹介。
セミナーの最後には質疑応答の時間が設けられ、参加者から寄せられた健康経営・産業保健に関する質問に対し登壇者が答える等、活発なトークセッションとなりました。
■ダイジェスト版の動画が以下で視聴できます■