〈2024年版〉安全衛生委員会のテーマ・議題サンプル1年分とNG例を紹介!
「毎月の安全衛生委員会、テーマやネタ探しにひと苦労…」
そんな経験はありませんか?
この記事では、安全衛生委員会の議題や審議内容、テーマとなるサンプルを1年分をご紹介。
同時に、議題を選出する時のNG事例についても解説していますので、年間テーマを考える際の参考にしてください。
※衛生委員会の設置については、過去の記事「衛生委員会を設置しよう<準備編>」で解説しています。
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<特集>この記事は連載です。他の記事もチェックしてみましょう!
STEP1.健康診断の実施
STEP2.ストレスチェックの実施
STEP3.安全衛生委員会の立ち上げ(テーマ選出) ← 今はここ
STEP4.産業医の選任
安全衛生委員会の議題、審議される内容は?
社内の安全衛生に関する計画や報告を審議する
安全衛生委員会、年間活動計画の審議については、骨子を事業者側で作成し、委員会で承認するスタイルが多いといわれています。
そして、安全衛生委員会では下記のような内容を優先順位をつけて報告、審議していきます。
- ストレスチェック実施計画の審議
- ストレスチェックの実施状況や組織分析結果の報告
- 長時間労働の状況の報告と対応についての協議
- 健康診断実施状況や結果の報告、共有
- 職場のヒヤリハット事例報告
- 災害報告(労災発生事例の共有)
- ケガや病気の報告
- 休職者の報告
- 前回の指摘からの改善報告
- 産業医からの衛生講話※(5分~10分程度)
※衛生講話とは
産業医が、健康管理や衛生管理を目的に、社員に向けて実施する研修のことです。企業の希望に応じて行うもので、頻度・開催方法などが法に定められているものではなく、健康教育の一環として企業・組織の自発的な要望により開催されるものです。
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安全衛生委員会で議題となる1年分のテーマとスケジュールの例
安全衛生委員会のテーマを決める際のポイント
委員会のテーマを考える際は、その季節にはどういった事故や健康被害が起きやすいかを考え、年間スケジュールを立ててみましょう。
2024年版:安全衛生委員会の年間スケジュール・1年分のテーマサンプル(例)
安全衛生委員会のテーマ選出時に重要なのは、それぞれの企業にあった議題を作成することです。
日頃の調査をしっかり行い、職場の悩みや問題に即したテーマを挙げられるようにしましょう。
●安全衛生委員会のテーマ例
1月 |
・アルコールとの上手な付き合い方
・腰痛対策
|
2月 |
・生活習慣予防
・通勤時の災害防止
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3月 |
・花粉症対策
・安全衛生教育(役職者向け)
|
4月 |
・安全衛生に関する基本知識
・安全衛生教育(新入社員向け)
|
5月 |
・メンタルヘルスケア
・禁煙の推進
|
6月 |
・食中毒予防
・脳疾患予防
|
7月 |
・健康診断の事後措置
・熱中症予防
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8月 |
・VDT作業など、職業性の疾病予防
・生活習慣病の予防
|
9月 |
・睡眠、休養について
・ハラスメント対策
|
10月 |
・長時間労働の防止と健康障害対策
・ワークライフバランス
|
11月 |
・インフルエンザや結核など感染症の予防
・ストレスチェックの活用
|
12月 |
・交通事故予防
・つまずき、転倒災害の防止
|
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毎回作らなければならない「衛生委員会の議事録」。
無料で使えるフォーマットを利用して、作業を効率化しませんか?
以下の記事では、議事録の作成から保管方法などをやさしく解説していますので、ぜひご一読ください。
【2024年】安全衛生委員会で「感染症対策」をテーマにする方法
2024年も引き続き、安全衛生委員会では感染症対策をテーマに
感染症法上の分類が「2類相当」から「5類」に引き下げられた新型コロナウイルスですが、まだまだ流行は続き、第10波の到来ともいわれています。
また、「新型コロナウイルス」以外にも「インフルエンザ」や「感染性胃腸炎」も流行しています。
企業では、今後も継続的に感染症対策のみならず、従業員のストレス予防、生活習慣病対策など、多岐に渡る対策を行なう必要があります。
企業が出来る対策の第一歩は「感染症対策」を衛生委員会のテーマとして取り上げること。
そして、今後の対応について話し合っておくことがとても重要になります。
しかし「具体的にどのようなことを衛生委員会で話せばいいの?」「今後、会社はどのような対策を行っていくべきなの?」と思われる方も多いはずです。
そこで、そういった悩み・課題の道しるべとなるよう、本サイト「サンポナビ」では、最先端で活動する産業医や感染症専門医、リスクマネジメントの専門家などへインタビュー取材を行い、記事にしています。
以下のリンクからご覧になれますので、ぜひ確認しておきましょう。
いずれも、経営層・人事担当・総務部門の方は必読の内容です!
緊急事態における産業医の“役割”と“重要性”~新型コロナウイルス感染症の企業対策とBCP
【緊急事態の専門家が解説】企業が知っておきたい新型コロナウイルス感染症対応策のポイント
安全衛生委員会、テーマ選出時のNG事例
産業医にすべてを丸投げするのはNG
基本的には企業が安全衛生委員会を開催し、産業医は議題についてアドバイスや意見を述べる立場となります。
産業医が年間スケジュールや、議事録の作成などを行う必要はありません。
しばしば「先生、何をすればいいんでしょう?」と企業側が産業医に丸投げしているケースがありますが、衛生委員会はあくまで企業主導で行うべきものです。
だからといって、産業医であれば誰でも良いというわけではありません。
何もしない産業医は、「名義貸し産業医」と呼ばれ、そのことが労基署に指摘されれば安全配慮義務違反に問われる可能性もあります。
ですから、その産業医を選任する際は、その産業医が頼れるかどうかをよく見極める必要があるのです。
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個人が特定されるような事例をテーマにすることは避ける
例えば、「●●部の●●さんですが、たぶんメンタルがやられてるんだと思うんですよ。なんとかしないと……」など、個別の従業員の事例を持ち出して議題にするのはNGです。
個人の健康情報は重要な個人情報であり、衛生委員会では個人が特定されないように配慮する必要があります。
もし、どうしても相談したいのであれば、会議の場でなく、個別に産業医または衛生管理者または人事・総務の担当者に相談しましょう。
「はじめての衛生管理者ガイドブック」や「衛生委員会の議事録フォーマット」など、産業保健業務に役立つ資料は以下のリンクからご確認いただけます。資料ダウンロードは無料ですのでお気軽にお役立てください。
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