【2023年版】健康経営アドバイザーとは?受講料・受験資格・難易度を解説

最終更新日:2023年3月6日

健康経営アドバイザー・健康経営エキスパートアドバイザーの資格取得のポイントについて調べてみました。

健康経営アドバイザーは、企業が健康保持・増進活動をすすめるにあたり重要な役割を果たす資格です。

本記事では、健康経営アドバイザーの基本的な知識と、受験情報をご紹介。

これから受験を考えている方は、ぜひチェックしておきましょう。


目次[非表示]

  1. 1.まずは「健康経営」について知っておく
    1. 1.1.そもそも「健康経営」とはなにか
    2. 1.2.経産省の「健康経営優良法人」へ認定されることは企業にとってのステータス
  2. 2.健康経営アドバイザーとは?試験の申込方法・受講料・受験資格
    1. 2.1.健康経営アドバイザーとはどんな資格?
    2. 2.2.健康経営アドバイザー試験の申込方法・受講料金・受験資格
  3. 3.健康経営アドバイザーの試験難易度と認定期間・更新について
    1. 3.1.健康経営アドバイザー試験の難易度
    2. 3.2.健康経営アドバイザーの認定期間は2年間。2年ごとに更新が必要
  4. 4.健康経営エキスパートアドバイザーの受験資格・難易度
    1. 4.1.健康経営エキスパートアドバイザーとは?~受験資格について
    2. 4.2.健康経営エキスパートアドバイザーの試験難易度


まずは「健康経営」について知っておく

そもそも「健康経営」とはなにか

近年、多くの企業から注目されている「健康経営®」。

健康経営アドバイザーの資格に興味を持ったら、まずは健康経営について知っておくことが欠かせません。

NPO法人健康経営研究会によれば、健康経営は次のように解説されています。

●「健康経営®」とは

健康経営とは「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても 大きな成果が期待できる」との 基盤に立って、健康を経営的視点から考え、戦略的に実践することを意味しています。

今後は、「人という資源を資本化し、企業が成長することで、社会の発展に寄与すること」が、これからの企業経 営にとってますます重要になっていくものと考えられます。

2021年 NPO法人健康経営研究会

出典:特定非営利活動法人 健康経営研究会「健康経営とは」

企業が従業員の健康の保持・増進に取り組むことは、経営戦略の一つとしてとても重要であることから、注目度が高まっているのです。


経産省の「健康経営優良法人」へ認定されることは企業にとってのステータス

健康経営については経済産業省の認定制度「健康経営優良法人」があり、この認定を受けることは、いわばホワイト企業のステータスともいえます。

健康経営優良法人に認定されることのメリットは「従業員が健康的に働くことができる」「生産性が向上する」という社内的なものにとどまらず、投資家やステークホルダー、地域社会などといった外部からの評価が高まること等、多岐に渡ります。

なお、健康経営優良法人の認定に関するメリットについては、以下の記事で細かく紹介していますので、ぜひご確認ください。


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健康経営アドバイザーとは?試験の申込方法・受講料・受験資格

健康経営アドバイザーとはどんな資格?

「健康経営アドバイザー」とは、東京商工会議所が経済産業省より受託を受けて運営する、健康経営に関する資格制度であり、2016年にスタートしました。

健康経営アドバイザーの資格は、東京商工会議所の研修プログラムを修了し、効果測定に合格することで得ることができます。

研修の受講者は年々増加しており、現在では年に10,000人以上の方が健康経営アドバイザーに認定されています。

また、研修は実地によるものだけでなく、e-ラーニング(オンライン)でも開催されていますので、


健康経営アドバイザー試験の申込方法・受講料金・受験資格

健康経営アドバイザーの申込方法は、東京商工会議所のホームページから申し込むことが出来ます。

研修の受講料金は8,800円(税込)で、この中にテキスト代と効果測定の受験料が含まれます。なお、動画による受講には推奨されている環境があるため、事前に確認しておきましょう。

申込後は、マイページにログインすることで動画閲覧による受講が可能になります。

また、健康経営アドバイザーの資格に関する受験(受講)の資格はありませんので、どんな方でも受験が可能になっています。


健康経営アドバイザーの試験難易度と認定期間・更新について

健康経営アドバイザー試験の難易度

健康経営アドバイザーの試験難易度は一般的に高くないと言われていますのでご安心ください。

試験については研修受講後の効果測定にて、10問の4択問題を7問以上(正答率7割)正答する必要があります。

また、結果は即時に判定され、合格の場合は認定証(PDF)が配布されますが、もし不合格であっても利用期間内であれば何度でも無料で効果測定を再受験できます。

とはいえ、テキストは全277ページとボリュームのある内容ですし、健康経営に関する知識を体系的に有することが求められますので、しっかりと研修を受け、効果測定に備えましょう。


健康経営アドバイザーの認定期間は2年間。2年ごとに更新が必要

経営アドバイザーの認定には期限が設けられており、その期間は認定日より2年間です。よって、2年ごとに更新する必要があります。

また、更新には研修の再受講が必要となるため、上記の受講料金が発生することと、あらためて効果測定を受けることが求められます。

効果測定の試験についても同様に、正答率7割以上の成績を出すことで合格となります。

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健康経営エキスパートアドバイザーの受験資格・難易度

健康経営エキスパートアドバイザーとは?~受験資格について

「健康経営エキスパートアドバイザー」とは、健康経営アドバイザーの上位資格といえるもので、受験資格や難易度が高いと言われています。

受験資格については、経営アドバイザーの有資格者であることに加えて、ワークショップに参加が可能であること。

そして、以下の資格と実務経験を有していることが条件となっています。

※経営アドバイザーの認定期限が切れている場合には受講が出来ませんので注意してください。


●健康経営エキスパートアドバイザーの受験資格

(経営・労務に関する資格)

・中小企業診断士

・社会保険労務士

(医療・保健に関する資格)

・医師

・保健師、看護師

・労働衛生コンサルタント

・管理栄養士

・健康運動指導士

出典:東京商工会議所「健康経営エキスパートアドバイザー研修とは」


●健康経営エキスパートアドバイザーの受験資格(実務経験)

以下の実務におおむね1年以上携わった経験がある。

・「健康」「医療」「保健」に関する実務

医療保険者・医療機関・健診機関等での勤務経験など

・「経営」に関する実務

経営者本人または、経営企画など企業経営に従事していた経験など

・「人事労務」に関する実務

人事担当者、労務管理担当者として従事していた経験など

・「健康経営」に関する実務

健康経営の普及や支援に携わっていた、企業などで実践に関わっていたなど

出典:東京商工会議所「健康経営エキスパートアドバイザー研修とは」


健康経営エキスパートアドバイザーの試験難易度

健康経営アドバイザーと比較すると、経営エキスパートアドバイザーの試験難易度は高いといわれています。

知識確認テストと呼ばれる試験についてですが、多肢選択式による50問の問題にて、おおむね8割以上の正答率であることが必要です(試験時間は90分)。

また、試験に合格するだけでは資格を手に入れることは出来ず、合格後にワークショップへ参加し「健康経営診断報告書」と呼ばれるものを提出します。

その上で。おおむね8割以上の正答があることで、ようやく健康経営エキスパートアドバイザーの資格を手に入れることがでるのです。

なお、経営アドバイザーと経営エキスパートアドバイザーの受講料は異なります。また、認定期間(合格日より2年間)も定められていますので注意してください。

「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。



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サンポナビ編集部

サンポナビ編集部

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